住宅メーカー営業の方と、新築の打ち合わせを進めていく中で、
こだわりのある箇所については入念に確認しますよね。
ただ、それ以外の詳細の仕様まで、説明する方は少ないです。
住宅においては、必要情報があまりにも多いので、全部を説明しきれないのは当然ですが、
少なくても、こんな方は今回の記事を最後まで読んでいただけると、
少しでもタメになるかと思います。

夏は涼しく過ごしたいなぁ

樹脂窓・Low-Eガラスだから暑さ対策は完璧よね?
◯この記事で分かること
・そもそも熱はどうやって伝わるのか
・夏の暑さを防ぐために、効果的な対策
・プロでも勘違い?暑さ対策の中途半端な具体例2選
・本当に効果的な暑さ対策の具体例2選
熱の3原則

そもそも、外部の熱がどのように住宅内部に伝わるかを考えます。
熱移動の3原則は下記通りです。
1.伝導熱
2.対流熱
3.輻射熱(ふくしゃねつ)
それぞれの住宅に作用する熱移動の比率で考えると、
伝導熱と対流熱で約3割 輻射熱で約7割という研究結果があります。
つまり、輻射熱の割合が最も高く、最も対策を打たなければならないということになります。
夏の暑さを防ぐために、効果的な対策
夏の暑さを防ぐためには、熱移動の3原則に対して対策を打つことが重要です。
必要なことはずばり2点です。
①樹脂窓・Low-Eガラスを使う
②外部で日射遮蔽を行う
①且つ②の対策を、どちらも実施することが重要です。
熱移動の3原則に当てはめると、①は伝導熱・対流熱 ②は輻射熱に該当します。
樹脂窓・Low-Eガラスを使う

樹脂窓・Low-e複層ガラスにすることで、熱の出入りは制限できます。
それは、夏場の熱の出入りは、住宅全体で窓が7割と言われているためです。
樹脂窓・Low-E複層ガラスにすることで、伝導熱・対流熱は大きく防ぐことはできますが、
輻射熱はあまり防ぐことができませんので、別な対策が必要です。
外部で日射遮蔽を行う

外部で日射遮蔽を行うことで、日射熱を大きく軽減可能です。
太陽からの日射は、想像以上に輻射熱があります。
真夏日に、日なたと日陰で全く体感温度が違うのも、
気温以上に輻射熱を遮っているから、日陰が涼しく感じるということです。
窓においても同じで、窓の外側で輻射熱を遮断することが、効果的です。
プロでも勘違い?暑さ対策の中途半端な具体例2選
遮蔽タイプのLow-E複層ガラスで日射遮蔽ができていると思っている
Low-E複層ガラスの遮熱タイプを使うことで、日射遮蔽が完璧と勘違いしている
住宅会社が少なくありません。
名称が勘違いをさせている点もありますが、遮蔽タイプとはいえ、
ガラスを通じて、複層ガラス内部に輻射熱が入りこみ、
ガラス間の中空層で暖かい空気の流れが発生して、対流熱にもつながります。
とりあえず庇をつければ良い
日射遮蔽といえば、庇をイメージする方は多いです。
ただ、こんな庇を付け方では意味がありません。
1.東面・西面に庇をつけている
2.庇の出幅について考えていない
適切な庇設置が、夏でも涼しい住宅には必須条件です。
本当に効果的な暑さ対策の具体例2選
南面の窓高さを考慮した庇の設置

庇は、太陽高度が最も高い「夏場の南面」で最も効果を発揮します。
また、窓の高さに合わせて庇の出幅は考えることが重要です。
詳細の太陽高度はエリアによって異なりますが、
仮に、夏至の12時における太陽高度を75°とします。
そうすると、高さ2mの窓における室内に日射を入れない条件は、
庇の出幅を400㎜(40㎝)以上にすることです。
当然、14時のまだまだ暑い時間帯に太陽高度が下がると日射は入っているので、
どの時間帯まで日射遮蔽をしたいのかを考えることが、日射遮蔽に必要なことです。
東面・西面には、シェードかシャッターをつける
東面・西面は、太陽高度が下がるため、庇での日射遮蔽はできません。
そのため、窓全体で日射遮蔽をする必要があるので、
①シェード ②シャッター(もしくは雨戸) の対策が必要です。
都市部の防犯性が求められる地域にはシャッター、
その他エリアの防犯性が求められない地域にはシェードの対策が効果的です。
まとめ
日射遮蔽について、基礎情報をまとめました。
◯熱の3種類の伝わり方
・伝導熱
・対流熱
・輻射熱
◯夏の暑さを防ぐために、効果的な対策
・樹脂窓・Low-Eガラスを使う
・外部で日射遮蔽を行う
◯プロでも勘違い?暑さ対策の中途半端な具体例2選
・遮蔽タイプのLow-E複層ガラスで日射遮蔽ができていると思っている
・とりあえず庇をつければ良い
◯本当に効果的な暑さ対策の具体例2選
・南面の窓高さを考慮した庇の設置
・東面・西面には、シェードかシャッターをつける
日射遮蔽は、夏場の快適な住宅に検討必須です。
是非参考にしてみてください。
コメント